2025.08.26
矯正治療中のプールや水泳はどうすれば良い?

「矯正治療中でも水泳やプールはできるの?」
スイミングスクールやクラブ活動をされているお子様の保護者の方から、上記のようなご質問をいただくことがあります。
当院・かすや矯正歯科がある西宮市にも、屋外プール施設やスイミングスクールがあり、多くのお子様が通われています。
結論から言うと、歯列矯正中もプールでの活動や水泳、もちろんスイミングスクールもOKです!
ただし、矯正装置・保定装置(リテーナー)の種類によって、取り外しの有無や注意点が異なります。今回はそれぞれの装置別のポイントをご紹介します。
取り外し可能な装置の場合:必ず外して保管
プールに入る前に必ず外す

床矯正装置やマウスピース型矯正装置など、取り外し可能な装置は、プールに入る前に必ず外しましょう。
水中で外れると、特に透明なマウスピースだと探すのが困難です。また、落とした装置を踏んで破損したり、怪我をしたりする恐れがあります。
また、動的治療後につけるく保定装置(リテーナー)も、取り外し可能なタイプの場合は、同様のリスクがあるので外してください。
保管方法に注意

装置を外した後は、専用のケースに入れて保管をしましょう。
ケースに名前を書いておくと、万が一落としたときも、誰のものかすぐに分かるので安心です。
また「ケースを忘れたから」と、ティッシュに包んでしまうと、そのままゴミだと思って捨ててしまうリスクがあります。
仮に専用ケースがない場合は、タオルなど「そのまま捨てないもの」に包むと良いでしょう。
外した後は必ず再装着

矯正装置を外したままだと、1日の装着時間が短くなり、歯や歯列が治療計画通りに動かなくなってしまいます。
また、保定装置の場合は、歯が元の位置に戻る「後戻り」が起こりやすいです。
プールの後は、うがいや歯みがきでお口の中を綺麗にし、装置もお水やぬるま湯ですすいでから、再装着をしましょう。
汚れたままの再装着は、虫歯や歯周病のリスクを高める原因になります。
また、夏休み中は生活リズムが学校のときと異なるので、装着時間が短くならないように、ご家庭での声掛けや確認が大切です。
取り外し不可な装置の場合:そのままでOK

ワイヤー矯正の場合は、表側矯正・舌側矯正ともに、基本的に付けっぱなしで問題ありません。
実際に水泳の大橋悠依選手も、上下とも歯の表側にワイヤー矯正をした状態のまま、東京オリンピックに出場し、見事、金メダルを獲得しています。
人や物との接触に注意

ただし、口元に強い衝撃が加わると、矯正装置が外れたり、お口の中を傷つけたりする可能性があります。
特に、水球やアーティスティックスイミング(旧シンクロナイズドスイミング)のような、他の選手や物と接触する機会が多い競技では、次のようなお口の中を守る対策をおすすめします。
・矯正用のワックスをブラケット装置につけてカバーする
・矯正装置の上からつけられるマウスガードを使用する
部活動やクラブチームなどで競技をされていて、ワイヤー矯正による影響がご心配な方は、カウンセリング時などでご相談ください。
抜歯当日のプールや水泳は避ける

矯正治療のために抜歯をおこなった場合、当日は安静にしていただく必要があります。
そのため、抜歯当日のプールや水泳は避けてください。また、激しい運動・飲酒・長時間の入浴もNGです。
血行が良くなることで再出血したり、痛みが出やすくなったりします。
まとめ
矯正治療中も、プールや水泳は可能です。
ただし、取り外し可能な矯正・保定装置を使用している場合は、必ず外して専用ケースで保管し、プール後はすぐに再装着しましょう。
例えば、マウスピース矯正装置(インビザライン)だと、装着時間は1日20時間以上必要です。
装着時間が短いと、治療計画通りに歯が動かなかったり、矯正後の歯が元の位置に戻ったりするリスクが高まります。
食事や歯みがきのとき以外は、装着したままでお願いします。
そのため、部活動やクラブチームでの練習や大会が多く、長時間装置を外す必要がある場合は、カウンセリング時にご相談いただけたらと思います。