2026.04.03
【ワイヤー矯正】なぜワイヤーの交換や調整が月1回必要なの?
ワイヤー矯正で歯列矯正をする場合、装置を付けた後は月1回のペースで受診していただき、歯の動き具合のチェックやワイヤーの交換・調整などをおこないます。
ワイヤー矯正で歯が動く仕組み

ワイヤー矯正では、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる小さな装置を付けた後、ブラケットにある溝部分にワイヤーを入れて固定します。
ブラケットに通したワイヤーが元に戻ろうとする力やしなる力(=弾性力)を利用して、歯や歯周組織に適度な力を加え、歯を動かしていきます。
月1回のワイヤー交換・調整が必要な理由

ワイヤー矯正は、初めて装置を付けたり、ワイヤーを調整したりした後、1~2週間は締め付けるような痛みを感じやすいです。これは、ワイヤーの「元に戻ろうとする力」や「しなる力」が強く発揮されている状態だからです。
歯が少しずつ動いていくにつれ、ワイヤーの持つ矯正力は徐々に弱まります。最終的にワイヤーが元の形に戻ると、歯を動かす力はほとんど無くなります。
そのため、歯の移動状況に合わせた、定期的なワイヤー交換・調整が必要不可欠なのです。
マウスピース矯正だと
通院頻度が少なくて済む理由

マウスピース矯正の通院頻度は、最初のうちは1ヶ月に1回ですが、その後は2~3ヶ月に1回と頻度が下がります。
その理由は「患者様ご自身でマウスピースを新しいものに交換する仕組み」だからです。患者様の現在の歯並びから目指すゴールに向けて数十枚のマウスピースを作製し、2週間ごとに次のマウスピースへ交換することで、歯を徐々に動かしていきます。
定期検診では、歯の動きやマウスピースのフィット感、装着状況の確認が主になります。そのため、ワイヤー矯正のように毎月装置を調整する必要性が低いため、通院頻度が少ないのです。
ワイヤーの交換・調整の手順

1.ブラケットに固定していたワイヤーを外します。
2.歯の動きにあわせて使用するワイヤーを選定・調整します。
※歯の傾きや凸凹に応じて、ワイヤーを曲げる場合もあります。
3.調整後のワイヤーを再び装着します。
4.ブラケットからワイヤーが外れないよう固定します。
治療の進行に合わせて変わるワイヤーの種類

ワイヤー矯正では、歯の動きに合わせてワイヤーの種類(素材・形状・太さなど)を段階的に変えていきます。そのため「前回とワイヤーの種類が違う?」という場合もあるかと思いますが、それだけ治療が進んでいる証とも言えます。
治療中、不思議に思われることがあれば、遠慮なくお尋ねください。
初期
弾性が強く、形状記憶性のあるワイヤーを使用します。弱い力で歯の凸凹を整えます。
中期
耐久性と強度のあるワイヤーに変更し、歯をしっかりと動かしていきます。
仕上げ
適度な強度と弾性があるワイヤーに切り替え、歯の位置や角度を細かく微調整します。
定期的な受診と調整で
理想の歯並び・噛み合わせへ
ワイヤー矯正は、歯の動きにあわせて、適切な矯正力を維持するためにも、月1回の確認・調整が欠かせません。一方、マウスピース矯正は、通院の回数が少ない分、定期的な交換や決められた装着時間を守るなど、自己管理が大切になります。
いずれの矯正治療も、歯や装置の状態を定期的にチェックしながら進めていくことが、綺麗な歯並びと正しい噛み合わせの確立につながります。治療中も気になることがあれば、お気軽にご質問ください。
