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雲

2026.04.17

上から?下から?ワイヤー矯正で装置をつける順番について

ワイヤー矯正を始めるとき、最初から上下の歯すべてに矯正装置(ブラケットとワイヤー)をつける訳ではありません。装置にゆっくり慣れていただくために、まず上か下かの、どちらか一方から装着します。

一度に全ての装置をつけない理由

動的治療の「歯にブラケットをつけ、ワイヤーを固定して、歯を動かす」というのは、患者様には大きな負担がかかります。

✓ 装着・調整後1~2週間は痛みや違和感を覚えやすい
✓ 唇や舌、ほほの粘膜などに装置が当たると痛みや口内炎が出やすい

もし最初から上下ともに矯正装置をつけたら……。

もちろん、実際には上下同時につける方もおられますが、少しずつ段階的にワイヤー矯正に慣れていただくため、基本的には「上顎だけ」または「下顎だけ」で装置をつけていきます。

もう片顎の装置は、次回以降の通院時に装着します。上からつけるのか、下からつけるのかは、患者様のお口の状態(症状)に合わせて決定します。

マウスピース矯正は
最初から上下とも装着

ちなみにマウスピース型矯正装置を使用する場合は、最初から上下とも装着します。

これはワイヤー矯正と比較して、マウスピース型矯正装置の方が、痛みや違和感が少ないからです。

ただし、マウスピース型矯正装置はオーダーメイドで作るため、型を取ってから実際に装着して治療をスタートするまでに1ヶ月ほどかかります。

装置は上からつける?下からつける?

ワイヤー矯正で装置をつける順番は、 患者様の噛み合わせや歯並びの状態によって変わります。

上からつけるケース

たとえば、不正咬合の一つに「過蓋咬合」があります。過蓋咬合とは、奥歯で噛んだときに、上の歯が下の歯に覆い被さり、下の歯がほとんど見えない状態を言います。

前歯同士が噛み合わないだけでなく、患者様の中には「下の前歯が上の歯茎に当たって痛い」と訴えられる方もいます。

このような状態で、最初から下の歯に装置をつけようとしても…

✓ つけるスペース自体が足りない
✓ ブラケットが外れやすい

というように、矯正治療が進みません。

そのため、過蓋咬合の方の矯正治療では、まず上の歯に装置をつけて歯を動かし、下の歯が見えるようになったら、下の歯に装置をつけます。

下からつけるケース

受け口

一方、下の歯が上の歯より前に出ていて、噛み合わせが反対になっている「受け口(下顎前突・反対咬合)」の場合は、下の歯から装置をつけます。

先に下の歯から装置をつけ、歯を動かしてスペースを確保した後に、上の歯にも装置をつけていきます。

上下とも歯を抜く場合は
先に抜歯をした方からつける

ほかにも、歯を綺麗に並べるスペースを確保するため、上2本・下2本の歯を抜く場合は「先に下の歯2本を抜歯したので、先に下から装置をつけ、上の歯を抜歯後に上の装置をつける」というケースもあります。

装置をつける順番は
患者様のお口で決まります

いずれの場合も、患者様の負担をできるだけ少なくし、治療計画通りに歯を動かしていくための取り組みの一つです。

「私は上から?下から?どっちだろう?」と気になるかと思いますが、患者様の実際のお口の状態を見て判断いたします。矯正治療について、ご不安やご質問がありましたら、どうぞお気軽にお尋ねください。


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